金融法務プログラム開設について
青山学院大学大学院法学研究科は、2005年4月に、夜間の社会人大学院である、ビジネス法務専攻を開設いたしました。本専攻は、これまで、3年間で127名の社会人大学院生を受け入れてきましたが、熱心な教員陣と院生のもとで、日々活発な研究教育活動を展開しております。
ビジネス法務専攻は、激変する社会の動きに対応するために、毎年度、開設科目、担当教員を必要に応じて入れ替えて、積極的な研究教育活動を展開しておりますが、2008年度から、かねてからニーズの高かった、内部統制、コンプライアンス、金融法務分野等に関する科目を増設いたしますとともに、これらを含めて「金融法務プログラム」を開設することといたしました。
これによって、ビジネス法務専攻は、1学年の入学定員が40名から50名(収容定員100名)へと増員されます。金融法務プログラムのカリキュラムの内容は、以下のように予定されています。
★7月30日現在で、金融法務プログラム開設は、法学研究科教授会、学部長会での承認を得ております。
1.コアコンテンツ科目 5科目(各2単位)
内部統制T:新会社法関連の内部統制について学ぶ。
内部統制U:財務報告に関する内部統制について学ぶ。
ビジネス民事法務V(担保・回収):担保・回収関係の法について学ぶ。
金融工学:資産運用、リスクヘッジ、投資の意思決定等に関わる工学的研究。
ファイナンス概論:ファイナンス全体について、実務的・法的問題を学ぶ。
2.プログラムコンテンツ科目 7科目(各2単位)
金融商品市場における開示規制法務:内容は名称の通り
金融商品市場における取引規制法務:内容は名称の通り
金融法務T(有価証券):有価証券に関する実務的・法的問題を学ぶ。
金融法務U(デリバティブ):デリバティブに関する実務的・法的問題を学ぶ。
金融法務V(保険):損害・生命保険法務に関する実務的・法的問題を学ぶ。
金融法務W(信託):信託に関する実務的・法的問題を学ぶ。
銀行取引法務:銀行取引に関する実務的・法的問題を学ぶ。
3.イシューコンテンツ科目 6科目(各1単位)
REITの法と実務:リートの実態を踏まえ、法的問題を論じる。
企業破綻の法と実務:破産、民事再生等、企業破綻をめぐる法的・実務的問題を学ぶ。
コーポレイトファイナンスの法と実務:会社金融全般について学ぶ。
ストラクチャードファイナンスの法と実務:ファイナンスの応用・展開を学ぶ。
電子債権の法と実務:電子債権に関する実務的・法的問題を学ぶ。
トップセミナーV:最前線で活躍している経営者等から生きたビジネスを学ぶ。
4.プログラムワークコンテンツ科目 5科目(各2単位)
金融判例・事例演習T:金融法務分野の最新裁判例・事例を学ぶ。
金融判例・事例演習U:金融法務分野の最新裁判例・事例を学ぶ。
金融法務判例実務演習:金融法務分野に関する模擬裁判演習を行う。
研究指導演習T:修士論文の作成指導を中心した研究指導を行う。
研究指導演習U:修士論文の作成指導を中心した研究指導を行う。